塩野義製薬株式会社

会社概要

社名 塩野義製薬株式会社
本社所在地 大阪市中央区道修町3丁目1番8号
電話番号 06-6202-2161
代表者 代表取締役社長 手代木 功
URL http://www.shionogi.co.jp/
創業 1878年3月17日
設立 1919年年6月5日
資本金 212億7,974万2,717円
従業員数 連結:6,431名
事業内容 医薬品、診断薬などの製造・販売

音楽と馴染みの深いシオノギ製薬

「Song for you シオノギ」でお馴染みのシオノギ製薬。シオノギ製薬やシオノギミュージックフェアを40年以上にスポンサーとして放映しています。歌には人を癒す力があるという想いから続けている取り組みです。 シオノギ製薬の創業は1878年で、日本国内の製薬会社の中でも指折りの老舗企業です。

シオノギ製薬の歩み

抗生物質の全盛の時代に大躍進

シオノギ製薬は、1980年代の抗生物質が全盛の時代に大躍進を遂げました。抗生物質を主力商品として、精鋭の営業部隊が積極的な販売活動を展開し、他社を圧倒する快進撃を遂げました。 また、シオノギ製薬が開発した抗生物質「フロモックス」が、ブロックバスター薬となり大躍進の原動力となりました。

しかし、1990年代なるとシオノギの成長は頭打ちとなりました。フロモックスを追随する新薬の開発が出来なかったこと、耐性菌の問題で抗生物質自体の勢いがなくなったこと、海外展開に出遅れたこと、 M&Aによる資本増強が出来なかったことなど、複数の問題が重なり合い、日本を代表する製薬会社であったシオノギ製薬は、窮地に立たされました。

新薬「クレストール」と新社長の就任

シオノギ製薬の危機を救った出来事が、新薬「クレストール」の開発です。「クレストール」がなければ、今のシオノギ製薬はなかったでしょう。クレストールは、高脂血症の治療に用いられる治療薬で、 血中コレステロールを減少させ、動脈硬化を予防する働きがあります。

新薬開発の成功の裏には、現社長の「手代木 功」さんの功績が大きいとビジネス誌でも取り上げられています。当時、研究開発本部長だった手代木さんは、限られたリソースを集中させるなど抜本的な改革を行い、 クレストールの開発を成功させました。2008年に社長に就任すると、アメリカの大手製薬会社を買収するなど、これまで遅れをとっていた海外展開にも力を入れています。

俯瞰的アプローチ

V字回復を遂げたシオノギ製薬ですが、これからがもう一つの正念場ではないでしょうか?それはV字回復の原動力になったクレストールが特許切れを迎えるためです。 ブロックバスター薬の特許切れはどの製薬会社も抱える問題ですが、シオノギ製薬も2016年にこの問題に直面します。

クレストールに代わるブロックバスター薬を開発できるかが、今後のシオノギ製薬の明暗を占うことになるでしょう。この正念場を乗り切ることができれば、 新生シオノギ製薬の力を証明することになり、かつての栄光を再び取り戻すことになるでしょう。